内容説明
9世紀末から現代までの約1100年間を対象として、現代ロシア標準語の生成・発達の歴史を遡及して各主要過程に分類・叙述した一冊。第1部「ロシア語史概説」と第2部「テクスト対訳と注釈」の2部構成。
-目次-
| 第1部 ロシア語史概説 |
| 序章 「ロシア語史」とはなにか |
| §1 いろいろな「ロシア語」 §2 「ロシア語史」の対照と範囲 §3 「標準語史」と「歴史文法」 §4 本書の構成 |
| 第1章 前史と時代区分 |
| §1 スラヴ諸語 §2 言語と文化と民族と §3 スラヴ諸族の形成と建国 §4 共通スラヴ語 §5 スラヴ諸語の分化・発達 §6 バルト諸語との関係 §7 キリロス・メソディオス兄弟のモラヴィア伝道 §8 「古教会スラヴ語」と「古スラヴ語」 §9 キエフ・ルーシの建国とルーシの起源 §10 ロシア語史の時代区分 |
| 第2章 キエフ時代(古ロシア語期) |
| Ⅰ.東スラヴ共通語としての「古ロシア語」 §1 「古ロシア語」の定義と実態 §2 キエフ・ルーシにおける文字使用をめぐる問題 §3標準語の形成をめぐる論争の歴史 §4 言語資料のジャンル別分類の実際 §5 各ジャンルの主要言語資料の解説 |
| Ⅱ.古ロシア語の構造 §1 文字と発音 §2 形態論の主要特徴 §3 統語論の主要特徴 |
| Ⅲ.政治的統一の崩壊と言語分化の進行 §1 12~13世紀のキエフ・ルーシと「タタールの軛」 §2 14世紀の古ロシア語 音韻と文法の変遷 |
| 第3章 モスクワ時代(大ロシア語期) |
| Ⅰ.モスクワ公国の発展と大ロシア語 §1 モスクワ公国の形成と発展 §2 3大方言の分化と大ロシア語の形成 |
| Ⅱ.モスクワ時代の言語変化の諸要因 §1 第2次南スラヴの影響 §2 「事務行政文体」の発達 §3 モスクワ方言の共通語化の進行 |
| Ⅲ.主要言語資料の解説 |
| Ⅳ.南西ルーシの言語文化とモスクワへの影響 §1 南西ルーシの東スラヴ人正教徒 §2 モスクワと西欧世界 §3 南西ルーシの活字印刷の発展とモスクワへの導入 §4 文法と辞書の印刷出版 §5 キエフ・モギラ神学校とモスクワのスラヴ・ギリシャ・ラテン学院 |
| Ⅴ.大ロシア語の構造と実際 §1 ルドルフの『ロシア文法』 §2 大ロシア語の構造 §3 大ロシア語の実際 |
| 第4章 18世紀(新ロシア語期) |
| §1 ピョートル1世の文字改革 §2 科学アカデミーと帝政ロシアの国語改革 §3 ロモノーソフの『ロシア文法』以前 §4 ロモノーソフの『ロシア文法』に見る18世紀のロシア語 §5 『ロシア・アカデミー辞典』 §6 18世紀ロシア語の語彙の特徴 §7 カラムジンの「新文体」と言文一致への志向 §8 その他の主要言語資料の解説 |
| 第5章 プーシュキンから現代まで(現代ロシア語期) |
| §1 カラムジンとプーシュキン §2 プーシュキンのロシア語 §3 プーシュキン以後 |
| 第2部 テクスト 対訳と注釈 |
| 1. 『オストロミール福音書』 2. 『原初年代記』 3. 『ヴラヂーミル・モノマフの教訓』 4. 『イーゴリ遠征物語』 5. 『ザドンシナチ』 6. 『ペルミのステファン伝』 7. 『アファナーシイ・ニキーチンの三つの海の彼方への旅』 8. 『イヴァン雷帝のクールブスキーあて第一書簡』 9. 『1649年法典』 10. 『主僧アヴァクム自伝』 11. 『ロモノーソフのロシア文法』 12. カラムジン『ロシア人旅行者の手紙』 |
| あとがき |
| 付録 語彙集(11~18世紀)、付表・図版、略語・記号一覧 引用・参照書目一覧、索引 |
