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ルーン文字の起源  新刊 これから出る本

ルーン文字の起源

本書では、ゲルマン人のルーン文字を巡る歴史を辿ることによって、ゲルマン人の文字に対する態度を浮かび上がらせる

著者 河崎 靖
シリーズ 参考書 > その他
出版年月日 2017/02/08
ISBN 9784475019002
判型・ページ数 A5・112ページ
定価 本体2,900円+税
 

内容説明

 ローマの文化とは深い森を隔て、北方の地に住んでいたゲルマン人、一般的には今もどうしてもこのようなイメージが先行する。ゲルマン人は史実としてはかなり古くからすでにローマ文化圏に隣接しており、恒常的にローマ人と盛んな交易があった。ルーン文字=「ヨーロッパ北方の未開の蛮族の文字」・「バイキングの文字」という一般的な印象とは異なり、この文字は先進文化圏であったローマと交流をもっていたゲルマン人の間で日常的にも使用されていたのである。
 ルーン文字は主に呪術や祭祀のために用いられた文字とみなされることが多い。一般に、文字の起源論には、由来そのものの他に、誰(どの民族)が借用・作成したのか、あるいは、いつどのような変遷をだどったのかといった論点も含まれることになるのだが、ルーン文字について、これらのすべてを破綻なく説明できるテーゼ未だ提出されて来なかった。本書では、ヨーロッパ全体を見渡し、ギリシア語圏の拡大、そしてローマ帝国の勃興に伴うラテン語の普及の中にあって、いわばヨーロッパの辺境に位置するゲルマン語圏における文字文化(ルーン文字)の発達の様子を描く。ヨーロッパ全土を版図に、これらの文字体系相互の関連を見出し、ルーン文字の発生・由来を起源に遡り解明していくのが本書の目標である。


-目次-

はじめに
第1章 文化誌的背景
 第1節 キリスト教とギリシア語
 第2節 フェニキア人の歴史
第2章 アルファベット文字体系の変遷
第3章 ルーン文字の諸問題
 第1節 ルーン文字とは?
 第2節 ルーン文字の由来
     第1項 ラテン文字説
     第2項 ギリシア文字説
     第3項 北イタリア文字説
第4章 ルーン文字の起源
 第1節 ルーン文字の配列をめぐって
 第2節 フェニキア文字説
     第1項 頭音法に基づく文字配列
     第2項 子音の表記法
     第3項 各語の区切り
     第4項 半母音 w , j
まとめ
あとがき
参考文献

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